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FT-65R ARS 自動レピータシフト

上差/下差を自動判定し、レピータ方向を誤らない。

ARS(自動レピータシフト)とは

FT-65R の ARS(Auto Repeater Shift:自動レピータシフト)は便利機能です。レピータが使う周波数帯に合わせると、送信オフセット方向(+ または −)を自動で適用し、ローカルのレピータが上差か下差かを覚えなくて済みます。影響するのは送信周波数のみ;受信は元の周波数のまま—これがレピータの動作(受信と送信で周波数が違う)です。

ARS の働き

ARS が決めるのはオフセット方向だけ;オフセット量(ステップ)は帯域ごと自動:2 m 帯は通常 600 kHz、70 cm 帯は通常 5 MHz。規則は本機ファームのバンドプランに従い:チューニング周波数がレピータ帯内ならその帯の +/− 方向を自動適用;シンプレックス帯ではオフセットなし。

図でわかるレピータシフト

あなた(手持)レピータ送信 TX 145.250 MHz受信 RX 145.850 MHz(+600 kHz 上差)2 m → +600 kHz(上差) | 70 cm → −5 MHz(下差) | シンプレックスはオフセットなし

上図は「上差」レピータ(送信低・受信高);逆が下差。ARS は帯域で方向を自動適用—レピータ帯に合わせるだけ。

オン / オフの切替

  • SET メニューの ARS 項目で ON / OFF を設定。
  • 日常は SHIFT 機能キー(またはメニュー項目)で + / − / OFF(シンプレックス)を一時切替;ARS=ON の時は手動 +/− が自動方向で上書きされる—方向を固定するには先に ARS を OFF に。

メニュー番号は機種の画面表示に従ってください。

ARS と手動 SHIFT

  • ARS = ON:方向は帯域で自動決定;手動 +/− はプリセットへ「修正」されることがある。
  • ARS = OFF:設定した SHIFT(+ / − / オフ)に厳密に従う—ローカル方向が一般的規則と違う時や、臨時の実験に便利。

地域差(北米の例)

オフセット方向の慣行は国/地域で異なります。以下は北米(米/加)2 m の一般的慣行の例(理解用—必ず地元レピータ表に従う):

  • 2 m 約 146–147 MHz 帯:+600 kHz(送信は受信より 0.6 MHz 上);約 147–148 MHz 帯:−600 kHz。
  • 70 cm 約 442–445 MHz 帯:+5 MHz;約 447–450 MHz 帯:−5 MHz。
ARS の内蔵境界は販売地域のファームで異なる;日本・ドイツ・欧州は全く違う慣行の可能性—外地のパラメータはコピーしないで。

よくある誤解

  • 「ARS オンでも届かない(レピータが開かない)」:ARS は方向だけ;開かない主因はCTCSS/DCS トーン不一致かステップ違い—CTCSS/DCS ページでトーン確認。
  • 「下差を設けたのに上差になった」:ARS=ON で手動方向が上書き;固定には ARS を OFF に。
  • 「同帯なのにオフセットなし」:シンプレックス帯に居る;ARS はシンプレックスに付けない、正常。

適合法規

⚠
オフセット方向/ステップは地域規則;使用前に地元レピータ表や協会で確認を。僅か合法帯域内・免許下で運用を。送信範囲解除やバンド計変更は多くの地域で違法。
ARS は受信周波数を変える?
いいえ。ARS は送信時のみオフセットを加える(受信は元の周波数、送信はオフセット)—受信周波数はそのまま、これがレピータに必要。
ARS オンでも地元レピータが開かない?
ARS は方向だけ。開くかは CTCSS/DCS トーンの一致とステップ一致にも依存。地元表で確認し、必要なら ARS を OFF にして方向を手動固定。
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